こんな言葉を聞いたことがありますか。
親の言う通りにはならない、親のやっている通りになる
これは、どういう意味かわかりますか。
例えば、イメージしてみて下さい。
『テレビばっかり見ないで勉強しなさい(怒)』
と親がテレビを見ながら言っても子は言う通りにはなりません。
ですが逆に、日頃から勤勉な親の姿を見ている子は何も言わなくても勉強します。
と親がテレビを見ながら言っても子は言う通りにはなりません。
ですが逆に、日頃から勤勉な親の姿を見ている子は何も言わなくても勉強します。
そうなんです。
どんなに口で『あれやれ』『これやれ』と指示をしても、指示する本人が『やってる姿』を見せなければ相手には伝わらないということです。
これは、ビジネス環境においても同じです。
今回は、『出来る上司は言葉より行動で示せ』という内容でご説明していきます。
なぜ、上司は行動で示すのか
答えは簡単です。
部下をやる気にさせるため
これだけ?と思われた方もおられるでしょうが。
これだけです(笑)
ぶっちゃけ上司は、部下を『やる気』にさせることができれば他にすることはありません。
『やる気』になった部下は勝手に生産性が上がり、勝手に成果を出すようになります。
おのずと上司の、評価も上がりウィンウィンなわけです。
ですが・・・、これが簡単なことではないんです。
なぜかって・・・?
では、『やる気』させれば良いと聞いてどう思いましたか。
ここで『簡単』だと感じた方は、相手を『言葉』で動かそうとするタイプです。
逆に『難しい』と感じた方は、相手を動かすためには自身の『行動』が必要だと理解しているタイプです。
以下のような例ではどうでしょう。
【とあるデパートでのシーンです】
同じフロアの一角で、ともに『包丁販売』を行っているお店がありました。
同じフロアの一角で、ともに『包丁販売』を行っているお店がありました。
A店では、『なんでもよく切れる包丁だよ』と大声で宣伝しています。
B店では、『店主が黙々とトマトを透ける薄さにカット』しています。
あなたは、どちらのお店で買いますか!?
典型的な、『言葉』と『行動』の比較になりますが、『実演販売』という言葉があるように、B店の方が飛ぶように売れたということは言うまでもないですね。
このように、人は『言葉』で『良いものだ!』と伝えられても、本当に良いものなのか?と不安になり『購入』の行動に移りづらいです。逆に、『行動』として『目の前でよく切れる!』を体感することで、『切れるの?』から『切れる!』へ認識を変えることで『購入』へと繋がります。
少々、話が脱線してしまいましたが、これを上司と部下の関係に置き換えて考えてみて下さい。
あなの上司は、『行動』で示してくれますか?
言葉と行動にずれがあるとき、人は行動を信用する
上司自身が、言っていることを守っていない場合、部下は『守っていない行動』の方を真似するということです。
さいごに
さて、今回は『出来る上司になろう』をタイトルに書かせていただきましたがいかがでしたか?
わたし自身も、初めて部下をもった時には悩んだものです。
『言葉』で良い場合と『行動』の方が良い場合の使い分けについては必ずぶつかります。
似たような事例で、ティーチングとコーチングの違いについて纏めた記事がありますので参考にして下さい。
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あなたは、一人では上司にはなれません。
部下の存在があって、上司という立場が存在しています。
ぜひ、部下の成長に寄り添ってあげて下さいね。