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【ティーチングとコーチングの違い】それぞれのメリット・デメリットと活用方法をご紹介!!

スポーツ指導の中でよく使われるティーチング(teaching)やコーチング(coaching)といった言葉を、最近では社会人教育の場面でもよく耳にするようになりました。

 

ですが、それぞれの定義を正しく理解し活用できている教育担当者は少ないように感じています。

 

こんな人にオススメの内容です

新人の業務指導を任されたが、どう接していいのかわからない
 
『やまさん』
組織で活動していれば、誰もが経験する新人への業務指導ですが、いざ教えるとなると悩みが多いものですよね。

でも、安心して下さい。

ここで紹介する『ティーチング』や『コーチング』を理解し教育内容を整理することでスムーズに進めることが可能です。

 
※注意点※
『ティーチング』と『コーチング』の両者はよく混同されがちですが、それぞれに特性があり有効な場面も違うため、内容を理解し適切に使用しなければ、最大の効果を生み出すことが出来ません。
 
それでは、それぞれのメリット・デメリット、活用方法をご紹介したいと思います。
 

ティーチングとコーチングの定義

 

両者の定義から意味の違いを比較してみましょう。

ティーチングの定義

『ティーチング(teaching)』は、英語の『教える(teach)』に由来しており、その名の通り『先生が生徒に授業を行うように、経験豊富な人が、経験の浅い人に向けて知識やノウハウを伝える手法』です。ティーチングにおけるコミュニケーションの形式は、指導者から部下への一方通行になります。また、ティーチングでは決まったルールや、共通の認識など決まった答えがある場合に使用します。

Point!!
  1. 相手に選択肢が無い(=答えが決まっている)
  2. 業務に対して部下のスキルが著しく低い
  3. 依頼する業務難易度が非常に高い

 

コーチングの定義

『コーチング(coaching)』は、英語の『コーチ(coach)=馬車』に由来しており、馬車で目的地まで送り届けるという意味から『対話を通じて部下が自ら答えを導き出すためのサポート(支援) をする方法』です。コーチングにおけるコミュニケーションの形式は、対話型となり、相手に適切な質問を投げかけることで、部下が正解に辿り着くよう手助けを行なっていく場合に使用します。

Point!!
  1. 相手に選択肢がある(=想定される)
  2. 相手が選択肢に気付いていない
  3. 自発的行動を促す場面

 

 

ティーチングのメリット・デメリット

 

ティーチングは主に、業務の目的及び目標を達成するための具体的な指示、注意点等を伝えていきます。

ティーチングのメリット

相手のスキルが低い場合でも、一定基準に達するための知識や技術を短時間で習得させることができる。そのため、短時間でスキルを取得する必要がある場合などに有効とされています。また、大勢を対象として講義形式で行うことも可能なことから新入社員研修などにも適していると言えます。

ティーチングのデメリット

指導者の知識や経験に左右されるため、それ以上のスキルを教えることができない。また、部下の自発性を阻害し、自分の頭で考えないようになってしまうことが挙げられます。その影響として、部下の中にある潜在している多様なアイデアを活かせない、部下が指示待ちになってしますなどの例も見られます。

 

コーチングのメリット・デメリット

 

コーチングは主に、『傾聴』『質問』『提案』『承認』の4つの対話で構成されています。これらの組み合わせによって部下を支援していきます。

コーチングのメリット

コーチングにおける最大のメリットは、部下の自発性を促し、自分で考える習慣を身に付けさせることです。また、答えは部下の中にあるので指導者のスキルに依存せず新しいアイデアを生み会社の発展に寄与することが望めます。部下は自分で答えを見つけ出すことで自信がつき、企業としても新しい発想を活かすことで、時代のニーズに沿った活動につなげることができます。

コーチングのデメリット

スキルの著しく低い部下には機能しない。また、指導者にもコーチングスキルが求められるため実施するにはハードルが高いといえます。これらの条件を満たすにはコストも時間も必要となりますので、本気でコーチングを活用したい場合には外部研修などへの参加等、時間を掛けてシッカリ学ばれることをお勧めします。

 

ティーチングとコーチングの活用方法

 

メリット・デメリットでお話した通り、それぞれ万能とはいえませんので、状況に応じて適した方を使ったり、場合によっては組み合わせて使うと効果的です。

 

たとえば、スキルがある程度身についてきた部下に対して、いつまでもティーチングを続けては本人の自主性を阻害しますし、指示待ち部下となってしまいます。逆にスキルの低い部下へコーチングを使用しても効果は望めません。それはコーチングによって答えを引き出そうとしても答えの引き出しを持っていないからです。また、中堅社員に対してコーチングで自発性を促したいが客先への納期が迫っている場合なども想定されます。

 

このように、部下のスキルや仕事の緊急性など多方面から選択をしなければなりません。

 

復習ーそれぞれ活用が望ましいケース

 
ティーチングが望ましい場合(例)
  • 相手のスキルや経験が著しく低い場合

ティーチングでは、答えが明確に決まっていて、社員共通で理解する必要がある内容を教育する際に望ましいとされるため、新入社員研修等での使用すると良いです。具体的には、電話対応、来客対応、社内ルールや利用方法などが挙げられます。

 

  • 緊急性の高い業務を依頼する場合

ティーチングは短時間で相手を一定基準に指導することが可能なため、緊急性の高い教務を部下へ依頼する場合に適しています。具体的には、非常時の対応、クレーム対応、短納期対応などが挙げられます。

 

コーチングが望ましい場合(例)
  • 相手にある程度のスキルや経験がある場合

コーチングは、相手の中にある潜在的な部分とアイデアを引き出す指導法となるので、ある程度のスキルや経験を必要とします。具体的には、営業部の場合、新規顧客を獲得するための方法など、製造部の場合、生産性を高めるための方法など答えが明確に決まっていないものを指導する場合が挙げられます。

 

  • 緊急性が低く重要性の高い業務を指導する場合

コーチングの場合は、1on1で対話しながら指導するため、緊急性は低いが重要な業務を教える場合に適しています。具体的には、本人が将来どのように成長してきたいと考えているのか、またそれが会社にとってどのように影響するかなど、所属する組織のビジョンを描かせてみるのも良いかもしれません。

 

まとめ

 

この記事では『ティーチング』と『コーチング』の違いと活用方法についてご紹介してきました。

『ティーチング』は、答えが指導する側にあると考え、必要な情報や知識を共有し同じスキルまで教えることでした。また『コーチング』では、相手に答えがあると考え、その答えを引き出す支援をすることでしたね。

これらは、どちらが優れているということではなく、相手のスキル、状況に応じて使い分ける若しくは組み合わせることで、相手の潜在能力や可能性を広げることができる指導法となります。

 

最後まで、お付き合いありがとうございました。

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