その上司、ついていって大丈夫?
出来る上司は、言葉だけじゃない。
- 部下の成長を1番に考え行動している
- どの立場の人に対しても対等な姿勢で接している
- 他者へのメリットを最優勢に選択している
- 問題解決能力が極めて高くスピード感がある
- 良くなるために日々、試行錯誤している
出来る上司はここがすごい
①部下の成長を1番に考え行動している
出来る上司は、部下の成長を1番大事に考え行動しているものです。
そして、そのために部下が毎日を明るく楽しく、ワクワク仕事ができるよう自分が何をすれば良いのか考えます。
部下を成長させる上司の行動
- 部下をきちんと認める
- 部下をきちんと叱る
- 部下の相談に真摯に向き合う
どうでしょうか。
あなたの上司はきちんと出来ていますか?
部下をきちんと認める
部下の能力を引き出すためには、部下を『認める』ことが非常に大切です。よく間違って解釈されている役職者の方を見かけますが、『認める』と『褒める』は似ているようで全然違うものです。
『認める』とは、その人の存在を認めるものであり、感謝を表すものです。
一方『’褒める』とは、その人が、何か目標を達成した、成功させた、などの結果に応じて行う行動となります。
出来る上司は、部下に対して、結果を出したから『認める』のではなく、部下のありのままの存在を認め、それをちゃんと表現し伝えることを必ず実行しています。
そう思われていると感じた部下も、『認めてくれた上司』を信頼し最大限の能力が引き出されるようになります。
部下をきちんと叱る
この『叱る』という行動は加減が難しく悩んでいる上司も非常に多いのではないでしょうか。
あなたは、きちんと成長につながる『叱り』を受けていますか?
単に『叱られた』のではなんの解決にもなりません。
出来る上司はここが違います。
・感情的にならない
これは基本ですが『叱る』と『怒る』は違うものです。『叱る』には、『疑問、仮説、解決策』などといった視点で部下が自ら考え、成長することを促すために行います。しかし『怒る』のように感情的になってしまうと、怒る側も、怒られた側もメリットがありません。
例えば、時間に迫られた仕事を任せた時、『遅い、早くしろっ』など怒鳴ったところで相手を萎縮させてしまい、逆効果となってしまいます。出来る上司なら、時間に迫られる前に『期限厳守のためにどう行動すべきか』をあなたと共有し、成長のきっかけにしたでしょう。
・人前で叱らない
人前で叱ることは、避けるべきです。叱られている側は、他者の視線にさらされていることに敏感です。自分自身の評判が落ちていく瞬間を目の当たりにさせられるのですから当然です。たとえ上司が冷静に叱っていても、部下が恥をかかされたと感じれば、逆効果です。
一方、人目につかない場所でなら、叱られる側も、「自分を気づかってくれている、フォローしてくれている」という感覚を持つことができます。叱るときほど、細やかな気づかいが必要なのです。仕事の成果に結びつくように、そして、部下が育つように、効果的に叱ることが求められます。
部下の相談に真摯に向き合う
人は自分の話を真剣に聞いてもらえたら好感を持つものです。特に自分より立場が上で、忙しいであろう上司が、真剣に話を聞いてくれたら部下は感動するのです。
出来る上司は、仕事の相談はもちろんですがプライベートの悩みにも嫌な顔一つせず聞いてくれます。それは部下一人一人を大切に思いコミュニケーションを取ることが部下の成長につながることを1番理解しているからです。
また、真摯に向き合うからこそ、逆に意見を求めたり、相談するなど、あなたを必要としている気持ちが行動にも現れます。部下としては尊敬する上司から意見を求められたら嬉しくてテンションも上がることでしょう。
さらに意見を聞いた後、『役に立ったよ。ありがとう。』の感謝の言葉も忘れずセットで添えるあたりが完璧です。
こうなったら、部下はまた役に立ちたいと思うようになり自主的に成長していきます。
②どの立場の人に対しても対等な姿勢で接している
接する相手によって態度の変わる上司は信用出来ません。自分より上の人には従順になってペコペコしているのに、部下には傲慢な態度をとる行為は信頼を失ってしまいます。
本来、上司と部下は役割が違うのであって、上下関係ではなくパートナーであるという認識を持つことが大切です。
『上司=偉い』と勘違いしている上司は、部下からのアドバイスや提案を素直に受け入れることが出来ず、自分が何より正しいと考えてしまいます。
出来る上司は、どの立場の人に対しても対等に、また裏表なく接するため自分に非がある場合には、部下に対しても頭を下げることが出来ます。このように、立場に関係なく正しいことを認める姿勢は、部下からの信頼に繋がり、さらに自身が失敗し頭を下げることでチーム内の失敗に対するハードルが下がり、結果的に部下が新しいことにチャレンジする行動の後押しとなるのです。
③他者へのメリットを最優先に選択している
出来る上司は考えています。どうすればチームが動いて、部下が成長するのか。彼には、こうした方が動きやすくて能力発揮につながるんじゃないかと。ここに直近的な自分へのメリットは含まれておらず部下の成長を最優先に行動しています。
逆に、悪い上司は自身へのメリットを最優先してしまうため部下に必要なことを理解していません。それでは、部下の成長には繋がらずチームの動きも悪くなってしまいます。
ここでの上司(ギバー)は一見すると他者へのメリット優先になり、自分は得していないように見えますが、部下が成長しチームが機能することで成績が上がります。結果的に上司の、信頼と評価となって戻ってきているのです。
④問題解決能力が極めて高くスピード感がある
問題解決能力が高い上司は、次の行動が長けています。
- 不測の事態にも臨機応変に対応できる
- 仕事の効率が良い
- 理論的で説得力がある
不測の事態にも臨機応変に対応できる
出来る上司は、不測の事態にも慌てることなく、現状や原因を冷静に考えることができるため迅速な対応が可能です。
このような場合、どうしても当事者は、焦りから『感覚や思い込み』で行動しがちですが、それでは解決策の選択や指示において失敗してしまうケースが多くみられます。
物事を客観視する事は、問題の原因を見極め、分析し、論理的に考えるために非常に重要な能力といえます。
不測の事態には、慌てて突き進むより、立ち止まって考える習慣を心掛けましょう。
仕事の効率が良い
さまざまな仕事において、目標達成に届かないことや、無駄の多い業務、人手不足といった問題が起こっています。出来る上司の場合、仕事の仕方や職場の課題を洗い出し、対策を行って、効率化できるようになります。
仕事の効率を上げるためには、チーム内で起こるさまざまなことに問題意識を持ち、自分のこととして取り組むことが必要です。その結果、同じようなケースが発生た場合にも最短で解決に導くことが可能となり、チームの損失も最小限で済ませることに繋がります。
この積み重ねにより、長期でみた場合、他部門や他社と比較し高い成績を収めることができ、効率の良い仕事ができたといえるのです。
論理的で説得力がある
ビジネスの場では、多くの場面で情報や思いを、相手に確実に伝えることが求められます。そのため論理的な話し方が重要なポイントとなるのです。
論理的に話すことができれば、相手への理解や納得を得やすくなり説得力が増すことで正しい判断に近づきます。また、スピード感を持って対応できることで周囲からの信頼度がアップするというメリットもあるでしょう。
出来る上司の話には『結論』と、そこに至った『理由』、『経緯』が明確に発信されています。
逆にいえば、この3つのポイントをおさえて話すよう心掛けているのです。
⑤良くなるために日々、試行錯誤している
出来る上司は、満足することがありません。
常に、良い方法や改善を求め試行錯誤しています。周囲が『満足する結果』であったとしても、もう少し早く、正確に、賢く成果を出す方法があったのではないかと更なる向上に目を向けています。
なにより、最高の結果にはチームの信頼が不可欠であることを知っているので『部下からの信頼』を得るためには努力を惜しみません。
また、そんな努力する姿を周囲には見せず取り組めるところも出来る上司のスキルといえるでしょう。